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RWC初戦へ、女子日本代表HC「自分たちのスタイルをみせるのが楽しみ」

いよいよ開幕を迎えるラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会で、サクラフィフティーン女子日本代表が10月9日のカナダ代表とのプールB初戦に臨む試合メンバーが発表された。レスリー・マッケンジーヘッドコーチは「自分たちのスタイルのラグビーをみせることを楽しみにしている」と期待を口にした。

 「チームの雰囲気はいい。良い準備ができた」

 ラグビーワールドカップ2021初戦を2日後に控えて、試合会場のあるファンガレイで10月3日から調整を続けてきた女子日本代表のレスリー・マッケンジーヘッドコーチは、穏やかながらも充実感がうかがえる表情でそう言った。

 2大会連続5度目の出場の日本が、今大会のプール初戦で対戦するのはカナダだ。第1回大会からの常連で2014年大会には準優勝。現在は世界ランキング3位につける強豪で、同13位の日本とはランキングでは開きがある。

自身もカナダ代表として2度のワールドカップに出場した日本代表指揮官は、初戦の対戦相手について「世界3位で、何年も強豪として知られている」と一目置く。だが、「そこで自分たちに何ができるか。そのチャレンジでの選手たちの反応が楽しみ」と、2019年から率いてきたサクラフィフティーンの活躍に期待する。

 マッケンジー指揮官が選んだ大会初戦のメンバーには、キャプテンのPR南早紀選手やFL齊藤聖奈選手をはじめ、2017年大会経験者が先発に4人、リザーブにもPRラベマイまこと選手やSO/CTB山本実選手ら4人が名を連ねる。その一方で、FB松田凛日選手やWTB今釘小町選手ら勢いのある若手も入り、9番と10番には阿部恵選手と大塚朱紗選手のペアが起用された。

 先発15人の顔ぶれは、日本が勝利した8月27日のアイルランド代表戦とほぼ同じで、唯一の違いは3番にエクセター・チーフスでプレーしてきたPR加藤幸子選手が入った点だ。カナダ代表選手も在籍するタフなイングランドのリーグでの経験を評価した。

 初戦の23人について、マッケンジーヘッドコーチは「今現在のベストメンバー。それを作るために練習や試合で選手にプレー機会を与えて最良の組み合わせを探ってきた。今最も一体感を持ってプレーできるチーム」と胸を張る。

 チームは大会前最後のテストマッチでニュージーランド代表に12-95と痛い黒星も喫したが、日本代表指揮官は「本大会を前に、感じたことのない大きなプレッシャー下でプレーして、いい意味でのショックを体験することが重要だった。(大敗という)痛みは伴ったが、意図は選手も理解していた」と述べて、大会準備の一環だったと説明した。

 キャプテンの南選手も直近の試合について、「結果の悔しさはあったが、メンタルダウンはなかった。自分たちがワールドカップで結果を残すという目標にブレはない。そこへ向けて前向きに取り組んできた」と話し、その試合で手にした収穫と課題を踏まえた準備に自信を見せた。

勝利へ「自分の役割を100%こなす」

 南選手にとっては2017年に続いての2度目のワールドカップ挑戦となる。前回は12チーム中11位に終わっただけに、今大会には自分たちが取り組んできたスタイルを示して「大きなサクラウェーブを起こしたい」との思いが強い。

 自分にとって初出場だった前回大会は、同僚にもワールドカップ経験者がおらず、大会前にテストマッチを経験することもままならなかったと振り返ったが、「今回は全然違う。年次を重ねて経験を積むことで周りを見ることやラグビーの経験値が上がっていると感じている」と、手ごたえを覚えている。

 カナダ代表は、初のワールドカップ出場となるNO8のSophie De Goede選手がキャプテンを務め、先発にはLO Tyson Beukeboom選手、FL Karen Paquin選手、FB Elissa Alarie選手という3度目の大会出場となる経験豊富な選手の名前も並んだ。

南キャプテンはカナダについて「フィジカルはもちろん、スクラムが優れている。プール戦のなかでも一番大きな試合になる」と警戒する。

だが、「相手がどこでも自分たちがやるラグビーは変わらない。ワールドカップで結果を残すためには、どういう相手でも勝たなければいけない。自分たちがやってきたことにフォーカスして取り組みたい」と述べて、いつもと変わらない姿勢を貫くつもりだ。

チームメイトにも女子日本代表主将は、「一人ひとりが自分の役割を100%こなせれば、私たちは勝つことができる」と伝えたいと話す。

 女子日本代表のラグビーワールドカップ2021初戦のカナダ代表戦は、10月9日日本時間11:15(現地時間15:15)キックオフの予定だ。

女子日本代表RWCカナダ戦試合メンバー:

1南 早紀(横河武蔵野アルテミ・スターズ、26)

2永田虹歩(国際武道大学ラグビー部、9 )

3加藤幸子(横河武蔵野アルテミ・スターズ、11)

4佐藤優奈(東京山九フェニックス、7)

5高野眞希(横河武蔵野アルテミ・スターズ、17)

6齊藤聖奈(MIE PEARLS、32)

7長田いろは(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、16)

8永井彩乃(YOKOHAMA TKM、11)

9阿部 恵(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、11)

10大塚朱紗(RKUグレーズ、10)

11今釘小町(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、10)

12中山潮音(横河武蔵野アルテミ・スターズ、8)

13古田真菜(東京山九フェニックス、15)

14名倉ひなの(横河武蔵野アルテミ・スターズ、11)

15松田凛日(日本体育大学ラグビー部女子、6)

リザーブ

16小牧日菜多(日本体育大学ラグビー部女子、3)

17鈴木実沙紀(東京山九フェニックス、30)

18ラベマイまこと(横河武蔵野アルテミ・スターズ、18)

19玉井希絵(MIE PEARLS、14)

20吉村乙華(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、5)

21津久井萌(横河武蔵野アルテミ・スターズ、19)

22山本 実(MIE PEARLS、21)

23細川恭子(MIE PEARLS、8)

注:* 印はキャプテン 所属のあとの数字はキャップ数

カナダ代表試合登録メンバー:

1 Brittany Kassil (Guelph Redcoats)

2 Emily Tuttosi (Calgary Hornets/Exeter Chiefs)

3 DaLeaka Menin (Calgary Hornets/Exeter Chiefs)

4 Courtney Holtkamp (Red Deer Titans)

5 Tyson Beukenboom (Cowichan RFC)

6 Fabiola Forteza (Club de rugby de Quebec)

7 Karen Paquin (Club de rugby de Quebec/Les Lionnes du Stade Bordelais)

8 Sophie de Goede (Castaway Wanderers RFC)

9 Brianna Miller (Sainte-Anne-de-Bellevue RFC)

10 Taylor Perry (Oakville Crusaders)

11 Paige Farries (Worcester Warriors)

12 Alexandra Tessier (Sainte-Anne-de-Bellevue RFC)

13 Sara Kaljuvee (Toronto Scottish)

14 Maddy Grant (University of Ottawa)

15 Elissa Alarie (Westshore RFC)

リザーブ

16 Gillian Boag (Capilano RFC)

17 Mikiela Nelson (UBC Rugby/Capilano Rugby)

18 Alex Ellis (Barrhaven Scottish/Saracens)

19 Ngalula Fuamba (T.M.R.R.F.C.)

20 Emma Taylor (HRFC)

21 Gabrielle Senft (Castawey Wanderers/Exeter Chiefs/Regina Rogues)

22 Justine Pelletier (Riviere-du-Loup, QC)

23 Julia Schell (Guelph Redcoats/Castaway Wanderers)

 

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