WAL 32-26 FIJ: 伝統の試合でウェールズが耐えフィジーを僅差で破る
ボルドー −. ほぼウェールズのファンがスタッド・ドゥ・ボルドーを埋めた41,274人の観衆を前に、ウェールズはラグビーワールドカップ2023のプールCの初戦をフィジー相手に手に汗握る32-26の勝利を収めた。
ウェールズのJosh Adamsが序盤にトライを挙げるが、フィジーもキャプテンWaisea NayacalevuとフランカーのLekima Tagitagivalの得点で反撃。その後George Northのトライでウェールズが18-14でリードし前半が終了。
Louis Rees-ZammitがJac Morganのクロスキックを拾ってウェールズのリードを広げる。Levani Botiaがゴールライン上でノックオンした後-フィジーのLekima Tagitagivaluがイエローカードをもらった後-残り13分でElliott Deeがコンバージョンを成功させると、ウェールズのリードを32-14と広げ追いつけないように見えた。
しかしフィジーはあきらめず、Josua Tuisovaの得点が遅れてきた猛攻撃の火付け役となり、Peni Ravaiのトライがダブルムーブメントの反則を取られたが、残り2分でMesake Doge が得点。試合終了直前にSemi Radradraがノックオンしたおかげで、ウェールズが勝利を固守した。
Mastercard プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたフライハーフのDan Biggerは、神経が擦り切れそうな終盤は「完全に疲れ果てた」と認めた。
「最後の10分は、時計の針が全く進んでいないように感じました。」と彼は言った。
「そこに全力を注ぎました。フィジーは最後に強く出てきました。しかし、どうにか勝ち切れたことで、このチームにとても感激しています。過去数か月の間に取り組んできたことは、素晴らしいものでした。」
「この勝利で、このグループでいい位置につけます。本当に疲れました。」ウェールズのヘッドコーチ Warren Gatlandは勝利を喜んでいますが、選手たち必要以上に苦しい試合にした、と感じています。
「最後の15分で間抜けな判断をしました。」と言い、「必要な箇所を徹底的に見直しをするつもりです。自分を律する部分など。少し腹が立っていますが、プラスの面は勝ったことです。」
「私たちが試合をコントロールしていたと思っていたのですが、フィジーがどんなチームか、何ができるのか知っています。私たちは、冷静さを失いました。」
「それは、ウェールズがかけられた容赦のないプレッシャーです。200回以上のタックルを仕掛けてきました。フィジーの3倍です。」
「私たちは、それに誇りを持っています。」とキャプテンの Jac Morganは語った。「フィジーがタックルし続けることはわかっていました。私たちは最後には、その上をいったのです。」
ウェールズは、来週9月16日(日)にポルトガルと対戦します。その翌日サン・テティエンヌでオーストラリアと当たるフィジーは、立て直しを図らなくてはなりません。
「タフな試合でした。」と語ったのはキャプテンのWaisea Nayacalevu。フィジーの4トライのうち最初のひとつをあげ、二つ目のボーナスポイントを獲得しました。「計り知れないほどの努力したので、非常にがっかりしています。選手たちを称えたいです。私たちは最後まで戦いました。」
「最後のパスは…とても難しいですが、そこから学び、来週に向けて進まなくてはいけません。」
フライング・フィジアンのヘッドコーチSimon Raiwaluiは、チームは”ミスが多すぎた”といい「精度が足りませんでした」と付け加えました。「2、3回トライする機会がありましたが、二つとも認められませんでした−チャンスはものにしなくてはいけません。」