ラグビーワールドカップ2023への出場権を賭けたアフリカ地区予選について
6月に行われたラグビーアフリカ・カップ敗者復活戦で敗退したブルンディとカメルーンにとってのラグビーワールドカップ2023出場への夢は既に絶たれたことになります。
両チームとも、事前の予選で開催国のブルキナファソに敗れ、その結果、アフリカ予選での敗退が決定しました。
ブルキナファソは、6月5日のブルンディ戦で52-3と大勝し、その8日後には首都ワガドゥグーでカメルーンを17-13で破りました。
「スタリオンズ」は、ナンバー8のアリ・パピ・トラオレ、フルバックのウスマネ・ティオロ、交代要員のシェイク・アバス・サワドゴがスコアシートに名を連ね、カメルーンを3トライ対1トライで圧倒しました。
総当り戦の勝者となったブルキナファソは、12チームが参加する「ラグビーアフリカカップ2021」に出場します。
チームは、各3チームの4つのプールに振り分けられ、プールAとBの試合は7月3日から11日まで、プールCとDの試合は7月9日から18日まで行われる予定となっています。
ブルキナファソはチュニジア、ジンバブエと共にプールDに振り分けられました。ブルキナファソとチュニジアはラグビーワールドカップに出場したことがありませんが、1987年と1991年の大会に出場しているジンバブエは3度目の出場を目指しています。
このところ復活を遂げている「サブルズ」は、前回2019年に開催された「ヴィクトリアカップ」で優勝し、その過程でケニアとウガンダに印象的な勝利を収めたことで自信を深めていることでしょう。
一方チュニジアは、ワールドラグビー男子ランキングで4つ下の39位に位置しているだけに、プールDの首位争いは非常に激しいものになる可能性があります。
プールAはアビジャンで行われ、ナミビア、マダガスカル、ホスト国のコートジボワールが参加します。ナミビアはこれまでに6回のラグビーワールドカップへ出場しており、過去20年間、南アフリカを除いたアフリカ地区での最強国という伝統を持っています。
いまだにラグビーワールドカップでの優勝経験がない「ウェルウィッチアス」は、必ずフランス行きを果たし、記録を塗り替えると決意しています。
コートジボワールは1995年に開催されたラグビーワールドカップしか経験しておらず、ラグビー狂のマダガスカルは自分たちをラグビーに導いてくれた国でのラグビーワールドカップデビューを目指しています。
ケニアは、RWC2019の出場権獲得まであと一歩のところで、敗者復活戦で敗退しましたが、プールBで最上位ランキングのチームです。
プールCは、ウガンダ、アルジェリア、ガーナで構成され、カンパラで競うことになります。
2021年のランキングで各プール上位2チームに入ったチームは、翌年に開催される「ラグビーアフリカカップ」に出場します。
「ラグビーアフリカカップ2022」は連続トーナメント方式で行われ、準々決勝4試合、準決勝2試合、決勝1試合を含む全ての試合が1箇所で行われます。
準々決勝第1試合では、プールAの勝者がプールDの準優勝チームと対戦し、準々決勝第2試合では、プールDの勝者がプールAの準優勝チームと対戦します。
最初の2つのプールがランキング通りに展開された場合、ナミビアとチュニジア、ジンバブエとマダガスカルが、ラグビーアフリカカップ2022の最初の準々決勝2試合を戦います。この準々決勝の勝者同士が、準決勝1で対戦します。
準々決勝3ではプールBの勝者とプールCで2位となったチームが、準々決勝4ではプールCで勝者とプールBで2位となったチームが戦い、これらの準々決勝の勝者同士が準決勝で対戦します。「エルゴンカップ」のライバルであるケニアとウガンダは、それぞれのプールで勝利し、準々決勝に進出することが期待されています。
そして、残った2チームはプレーオフに臨み、勝者はアフリカ1の出場枠を獲得し、ラグビーワールドカップ2023に進みます。3回優勝しているニュージーランド、開催国のフランス、イタリア、アメリカ1と共にプールAに入ります。
ラグビーアフリカカップの決勝戦で敗れたチームは、2022年11月に開催される最終予選トーナメントを経て、2023年フランス大会への出場権を獲得するチャンスがあります。